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Joel's Stop Smoking Library

決してその一服を吸わないで - Never Take Another Puff




禁煙補助剤の使用
薬学的な支え




最近ニコチンを含有しているチューインガム、ニコレットが市販されたので、この製品を試してみようと考えているクリニック参加者に特別の警告を発する必要があると考えている。このガムは最初に禁煙したときの厳しい離脱症状を和らげるために開発された。

しかし元喫煙者は禁煙後何ヶ月、時には何年も後になってもタバコが欲しくなるのである。彼はタバコへの欲求は離脱症状がまだ体の中に残っているせいだと思うかもしれない。こう考えるためガムを噛めば欲求を取り除くことができると思う。しかしタバコが欲しくなる本当の理由は心理的に起こった反応なのである。ある状況、人、出来事がタバコへの思いを起こしているのである。時として起こるこれらのきっかけは悩ましいものであるが、数秒で消滅しその後何時間、何日間または何週間も起こらないかも知れないのである。

元喫煙者がガムを噛んでみると結果は悲劇的である。最初の一枚を噛んだ途端にニコチン依存症が再度確立されてしまうのである。またもや、彼はニコチンの離脱症状に悩まされることになる。そして、次の選択をしなくてはならない、完全に喫煙を始めるか、二週間のニコチン離脱症状に立ち向かうか。これは彼がたったの数秒続くタバコへの欲求を軽減したいと思ったからなのである。

正しくニコチンガムを使用してもある種の問題を起こす。多くの人がガムは真性中毒の喫煙者の万能薬だと期待している。タバコから縁を切るのに役に立つと考える喫煙者の誰にでも無差別に使うことには慎重であるべきである。確かにガムは最初の離脱症状の厳しさを緩和してくれるがそれには代償がある。

通常喫煙者が禁煙すると肉体的な不快感は72時間以内にピークに達し、二週間で完全に静まる。最初の三日間は精神的外傷を与えるかもしれないが適切な支援があればどんな喫煙者でもこの期間を乗り越えることができる。

ガムを使うことにより禁煙中の最初の離脱症状は軽減するかもしれない。その元喫煙者はガムを何ヶ月も噛み続け決して離脱症状のピークに達することが無いかもしれない。しかし、血中のニコチンは決してタバコで得られるレベルに達せず、完全に無くなる事もない、そこで彼は慢性的に軽度の離脱症状を感じ続けることになる。しまいに彼がガムの使用を止めると、彼は恐らく最初に禁煙したときに感じたであろうと同じレベルの離脱症状を感じることだろう。

喫煙者が耐えることができないほどの離脱症状を経験する前に、ガムは心理的な依存とそれに伴う条件反射のいくらかから喫煙者を自由にするのに役に立つかもしれない。しかし、最初の症状の軽減の代償は、だらだらと長引く慢性的な離脱症状の発生とそれに続いて、ガムを諦めた時に起こるピークの離脱症状である。このことは、単純に完全なニコチン断ちをして体から全てのニコチンを除けば避けられたであろう不快感を長い間味わうことを意味する。

あなたが禁煙するとき、それはニコチン依存症から自由になることである。全てのニコチンを体から完全に抜きさえすれば決して喫煙の健康上の被害も、禁煙の離脱症状にも思い煩うことは無いのである。あなたがタバコから自由でい続けたければ、ガムは試さないで、そしてタバコや葉巻、パイプに関しては…決してその一服を吸わないで!

注記
この記事は最初1984年に書かれた。その後数多くの同じような製品(パッチ、ガム、その他のデバイスが開発中である)がOTC(処方箋なし)禁煙補助剤として売られている。同じ原理が全ての製品に適用できる、これらの製品はニコチンの供給方法を変えているだけである。 もし喫煙者が単純に禁煙すれば離脱症状は72時間でピークを迎えその後軽くなってゆく。補助剤を使うことは出費が多くなることに加えて禁煙のプロセスを長引かせることになる。


翻訳:西田季彦

© Joel Spitzer 1984, 2011