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Joel's Stop Smoking Library

決してその一服を吸わないで - Never Take Another Puff




安直な方法!




減量するためダイエットプログラムを二つ同時に行った女性のことを聞いたことがありますか? 二つを同時にやることにより食欲を満たす充分な食物を摂り、二倍の速さで体重が減るだろうと考えました。

このユーモラスな話しは深刻な含蓄があります。人のサガは必要な変更をする時、最も容易で痛みの少ない道を探すようになっています。残念なことに、最も易しく見える方法が必ずしも最も良い方法ではありません。この女性がねじれた論理に頼っていれば減量に失敗するだけでなくダイエットを始める前よりも体重を増やすことになるでしょう。この話しはこじつけに聞こえるかも知れませんが、医学的に証明されていない、議論の分かれる減量プログラムに従う人はまさにこのジレンマに陥るのです。

しかし人々が不首尾に終わる方法に頼るケースは減量だけではありません。禁煙も人々がなんとか違った解決方法を取ろうと模索する問題のひとつです。人々はいつでも禁煙するための新しく安直な方法を探しています。多くの行動科学者が喫煙は学習によって身に付けられると信じています。もしこれが事実なら禁煙のためにも沢山の方法があるはずです。原因物質の量を減らしたり、吸いたくなる状況へさらされる機会を減らすなどの行動変化の技術、嫌悪感利用療法、催眠術、鍼、記録維持、脱感作、その他数え切れない取り組みが長年に渡って好ましからざる行動パターンを忘れさせるために試みられてきた。

しかし、喫煙は単純な学習した行動や悪い癖ではありません。もっと複雑で、強力で、最悪な点はその他のほとんどの悪癖よりも致死性であることです。タバコを吸うことは依存症です。この事実はどの禁煙クリニックの初日にも明らかになります。ほとんど全ての参加者が自分達は程度の差こそあれタバコにより支配されていることを示すエピソードを話すことができます。ある人は真夜中にゴミ箱をあさってタバコを拾ってさえいます。またある人は吸殻を汚い灰皿から拾い出しています。更にはタバコ関連の疾病で入院している時に医師からはっきりと禁止されているのに、こっそりとタバコを吸っています。これら劇的な経験を聞いた後ではタバコへの依存症は喫煙者を支配しているということに異議を唱える人はいないでしょう。

依存症は本数を減らすことでは解決しません。依存症はその物質の制限的な使用には耳を貸しません。人々が依存症を悪い癖として扱えば、依存症に負けてしまうでしょう。逆に依存症を依存症として扱えば、打ち勝つ可能性は増えるでしょう。人が物質に依存症になったらその物質を使うことを完全に断たなくてはいけません、さもないと完全な依存症へ逆戻りです。このことはアルコール、ヘロイン、ニコチン、その他のドラッグに共通の真実です。

ニコチンに関して言えば、もし喫煙者が完全なニコチン断ちをすればもっとも強度な離脱症状には72時間で打ち勝つことができます。2週間後には肉体的な離脱症状は終了します。そして、どんな方法、どんな量であろうとニコチンが体に処方されると依存症は堅固なものになるということを理解しさえすれば、彼が時おり起こるタバコへの欲求に打ち勝つための弾薬は充分なのです。彼はタバコを吸うか否かを決めるときに本当のチョイスに基づいた判断をすべきです。チョイスは全く吸わないか、完全に元に戻るかです。中程度に吸うということはあり得ません。こういうことですから彼の選択は明快です…決してその一服を吸わないで!

翻訳:西田季彦

© Joel Spitzer 1986, 2011