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Joel's Stop Smoking Library

決してその一服を吸わないで - Never Take Another Puff




「卒煙しようとしたんだ。
しないよりずっと良いでしょう。」




このコメントはクリニック参加五日目にタバコの衝動に負けてタバコを吸った参加者が述べた。たったの一本のタバコじゃないかと彼は考えた。しかしその日の終わりごろには前の喫煙量に戻っていた。これでは彼の論理、試みることは試みないより良いというのはどうなるのだろう?

これがもし彼の初めての禁煙挑戦だったら学習経験と言えるだろう。多分彼は依存症のコンセプトを理解していなかっただけなのだ。彼は一本のタバコがニコチンへの肉体的依存を再度確立するということを信じなかった。一本のタバコを吸って彼は全てのコントロールを失った。もしもう一度彼が禁煙に挑戦すれば一本のタバコが完全な喫煙再開につながるということを疑うことは無いだろう。

しかしこれは彼の初めての禁煙チャレンジでなかった。私たちのクリニックで二回目、それに催眠療法や自分流など何度も以前に試みていたのだ。一度は喫煙再開まで二ヶ月禁煙に成功した。その時彼は肉体的な依存症を完全に断ち切っていた。そして二ヵ月後多くの禁煙者を再開させる引き金的な多くの状況も克服していた。仕事の圧力、家族の問題、社会的な立場、元喫煙者が最初に遭遇する障害である。彼はこれらの全てのトリガー状況を克服した。しかし、ほどなくして彼はほんの退屈しのぎに一本のタバコを手に取った。その試みにより彼は昔の喫煙量に舞い戻った。明らかにそのタバコを吸ったのは間違いだった。

この試みでも彼は経験の積み重ねをした。しかし彼のその後の試みを考えれば、彼が何も学ばなかったことは明白である。喫煙再開に至らせた原因は何か、客観的に評価しない限り再び禁煙をしても時間の無駄である。なぜなら過去の試みを失敗と認識するのではなく、何度も試みたことの肯定的な面を正当化に使ったのである。この種の正当化は将来の禁煙の試みもことごとく失敗に終わらせることだろう。

この人と同じ轍を踏まないようにしてください。タバコを吸って、禁煙して、離脱症状を繰り返す。卒煙のなかで禁煙は最初のステップに過ぎません。禁煙の試みを依存症の永続的な解決策にするためには、完全に煙を断ちなさい、そして…決してその一服を吸わないで!

翻訳:西田季彦

© Joel Spitzer 1986, 2011