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Joel's Stop Smoking Library

決してその一服を吸わないで - Never Take Another Puff




禁煙したくない人に卒煙の動機付けができるでしょうか?




何年ものあいだ、自分では禁煙の意志が無いのに無理やり私のプログラムに押し込まれ、それでもうまく禁煙に成功した人を沢山見てきた。時々若い人が両親に連れてこられるのも見る。時には医者に無理やり連れてこられる成人や、夕食に出かけるフリをするなど偽って家族や友人がおとなを騙して連れてくる場合もある。こういう場合でも、ほとんどうまくゆくとまでは言えないが、大方がの人が考えているよりは高い確率でうまくゆく。

これらの人々が事前に禁煙の意思や欲求を持っていなかったというのはたぶん真実に反するだろう。程度の差こそあれ喫煙者は禁煙の動機を持っていると思うが、ニコチン依存症や治療の方法を理解していないと成功するのは難しい。このことがまさに私が最初のクラスで、また一回限りのセミナーで達成しようとしていることなのである。私は禁煙に成功するためにはどれも絶対に理解する必要がある四つの情報を詰め込もうと試みる。

四つの情報とは、なぜ人はタバコを吸うのか、どうして止めなければいけないのか、どうやって卒煙するのか、そして禁煙状態をいかにして維持するかである。これらの四つの情報全てが卒煙を考えている人にとって決定的に重大な点である。この四つの情報をしっかりと理解していないと、卒煙の努力をする場合にハンディーを負っていることになる。

人がなぜ喫煙するかを理解すればタバコがかもし出す全ての魅力は間違った信じ込みや感覚に根ざしていることがわかる。ほとんどの喫煙者は自分がタバコを吸いたいから吸うと思っているが本当の理由は吸わずにはいられないからである。彼らは薬物中毒であり、これはとても単純明快であり、この前提を理解することが重要な最初の一歩なのである。その他の薬物依存や12段階のプログラムと同様にドラッグの前では人は無力であるという前提が回復への最初の一歩なのである。

彼らは喫煙が冷静さを保つのに役立っていると考えているが、実はストレスの程度を高めており、もっと正確に言えばストレスに対する感受性を上げていることを自分で理解するように私が手助けをする。また彼らはタバコが自分をエネルギッシュにすると思っているが実際はタバコが耐久力とエネルギーを奪っている。喫煙者はタバコが楽しみを与え、自分をより社交的にしていると思っているが、実際は新しい活動をしたり、新しい人と交流することを制限したり、台無しにしている。タバコは生き生きと社会に参画する力を強めているどころか、彼らが反社会的な行動をする原因になっている。人と接触する代わりにタバコに逃げているのであり、喫煙がもはや許されなくなった会合から逃げ出したり、出席しなかったりするのである。

なぜ喫煙を止めなくてはいけないかは多分ほとんどの喫煙者にとって少しも驚かない類の情報である、なぜなら彼らは既に喫煙が有害であることを知っているから。問題はほとんどの人がどのくらい悪いかを認識していない点である。多くの参加者が本当の危険の大きさを充分に理解した時に驚きで圧倒される。私は十時間のコースでこの説明には一時間半くらいしか費やさないが、多くの人が何十年も経てからも禁煙の最も大きな動機付けになったと振り返るほどである。禁煙は実際には生き残るための戦いだという認識は長期間に渡って禁煙を続けるために最高の重要性を持つのである。この情報は元喫煙者の人生に時として起こる周囲の環境や状況によるタバコへの誘惑に対処するため決定的な役割を果たす。

いかにして禁煙するか…これはほとんどの参加者にとって、特に事前に禁煙方法を調べたり本を読んできた人にとっては最もインパクトが強いテーマである。特に医療従事者で最先端の禁煙方法を浴びるように聞いている人にとっては私の提案はあまりにも過激で、私は気が狂っているに違いないという気持ちに打ち勝つのに数分かかる。

沢山の研究事例や多くの専門家がニコチン代替物やその他の薬学的な補助を使うようにと聞いた後では、最も易しく単純な禁煙方法は単に「禁煙すること」という私の説明を理解するのはあまりにも単純過ぎ馬鹿げているように見える。彼らが知っている長い期間(一年以上)禁煙している元喫煙者がどうやって禁煙したかを真剣に思い出すと、彼らの大多数が…多くの場合全員が…代替物を使わずに完全に断煙したのだと理解し始める。一般通念として彼らが教えられた権威に抵抗することになるのだが、明白な事実を見て彼らの頭の中の電球が消えたかのような現象である。

最後にいかにして禁煙状態を保つかであるがこれもまた驚くべきことが明らかになる。過去三十年間に発行された禁煙に関する専門的な書物のほとんどに暗示的に、時にはハッキリと書いてある一行の文章が最も強い動機をもち教育もある喫煙者をくじけさせる。その一行とは「ちょっとしたつまづきで喫煙に戻らないように。」である。このことはアルコール依存症患者に「一杯の酒でまた飲酒癖に戻らないように。」とかヘロイン患者に「少しくらい注射したからといってヘロイン使用に戻らないように。」と言っているようなものである。もっと強いメッセージである必要がある。「ちょっとのつまづきで再開しないように、」ではなく、メッセージは…つまづくな!であるべきだ。

つまづきとか、事故とか、間違い、一服だけ、一度だけなどというものは存在しない…これらの言葉は全て喫煙再開!を定義づける言葉である。この点が何にも増して禁煙を持続させる全てなのである。このコンセプトを忘れたり、知らないと禁煙は確実に失敗に終わる。

私は教育の力が喫煙者に適切な心の準備をさせるのを何千回も見てきた。繰り返すが問題は喫煙の肉体的な危険を教えるだけではダメなのである。喫煙が及ぼす肉体的、心理的、社会的、経済的、そして美的な意味を充分に認めるために喫煙者が教育されなくてはダメなのだ。また私は一身上の理解が何千人の元喫煙者が禁煙を続ける決意を保つのに有効利用される強力なツールに進化するのを目撃した。なぜ禁煙したのかを充分に理解する限り彼らは自分の決意を持ち続けることができるし、その理由を意識の最前部に保持してゆくことができる。

私たちは喫煙者に禁煙したいと動機付けすることができるだろうか?相当な期間タバコを吸ってきた喫煙者のほとんどは既に動機付けされていると思う。全ての喫煙者では無いかもしれないが、禁煙クラスに自分の意思で来た人や、インターネットの検索エンジンに「喫煙」とタイプした人は初期の関心を持っておりもっと多くの禁煙方法についての情報を求めているのだろう。

ですから人が禁煙したいと動機付けられるかどうかという質問の答えは基本的に「イエス」である。実際ほとんどの喫煙者は既にある程度の動機を持ち合わせている。強調すべきは喫煙者にいかにして禁煙し、その状態を保つかを教える手を差し伸べる点にある。実に簡単なレッスンである。禁煙しそのままタバコから遠ざかっているためには、決してその一服を吸わないで!ということを喫煙者が理解するように手助けすればよい。

翻訳:西田季彦

© Joel Spitzer 2000






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