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決してその一服を吸わないで - Never Take Another Puff


「仕事が本当に厳しくて、
タバコを吸わなくてはいられない!」


このせりふはあるクリニック参加者でニコチンの依存症から成功裡に解き放たれた人が表明した。そこで私は彼女に尋ねた、もしあなたが弾を込めた銃をその厳しい時に持っていたとしたら、頭に向けて引き金を引きましたかと。一瞬のためらいも無く彼女は、私が馬鹿げた質問をしたかのように 「もちろんそんなことはしません!」 と答えた。「その問題が拳銃を撃つのに値しないものなら、タバコを吸うのにも値しない」 と私は答えた。

表面的には私のたとえ話はちょっと大げさに見えるかもしれないが、既往症を見れば喫煙を再開することによりこの女性が直面するリスクは命にかかわる可能性が大きいのだ。

この 「破局的な仕事の局面」 の五ヶ月ほど前に彼女はひどい心臓発作を起こした。幸いなことに彼女は命をとりとめ家に戻り6週間後に禁煙のために私たちのクリニックに参加した。彼女は一日に四箱のタバコを吸い、33年間喫煙していた。彼女自身が驚いたことだが容易に禁煙に成功した。そして三ヶ月タバコから遠ざかっていた。しかしその期間に15キロ近く体重を増やした。15キロは確かに大きいが彼女はなぜ体重が増えたか理解していた。彼女はより食べるようになったのだ。非常に多く。

しかし彼女は喫煙に戻らないようにとても気にかけていたので、15キロ増えても食べることで喫煙を防止できるなら、それはそれで良いではないかと考えた。技術的に言って彼女は正しい。15キロの余分な体重が彼女の心臓に与える負荷は、毎日80本のタバコを吸うリスクに比べれば取るに足らない。体重増加の問題に対処するために彼女は体重管理プログラムを準備していた。

しかし今度は体重増加の問題がタバコへと向かわせた。彼女は最初の危機に打ち勝つためのたったの 「一本」 では無いかと考えた。彼女は中毒の基本的な掟を理解していなかった。一本なんていうことはあり得ない。一箱、一本のタバコ、ひとつの吸殻、一服などというものはあり得ない。これらはどれも同じ結果に行き着く、中毒という強力な依存症。30年間禁煙していた元喫煙者を24時間で元のレベルの喫煙量に戻してしまう依存症。彼女はこの最も大切なルールを理解していなかったので、破ってしまった。彼女は再び喫煙を始め止めることはできないように見える。

いまやタバコを吸うことと引き金を引くことの類似性は全く現実味を帯びる。タバコを吸うことに比べれば15キロ重いことは問題ではないが彼女は前のレベルの喫煙量に加えて15キロ重いのである。

あなたは彼女のリスクファクターを全て持っているわけでは無いかもしれないが、喫煙に戻ることは心臓病、ガン、その他多くの悲劇的なタバコ病への決定的な要素になる。あなたはいまや中毒から解放されている。大きな危機や、細かなストレス、パーティー、飲酒、あるいはその他もろもろの状況に負けて同じ間違いを犯さないで下さい。タバコから自由でいてください…決してその一服を吸わないで!



© Joel Spitzer 1984




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Written April 2, 2007 and page format updated June 7, 2015 by John R. Polito