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ジョエルの喫煙ライブラリを終了します

決してその一服を吸わないで - Never Take Another Puff


喫煙と血液循環


ほとんどの人が喫煙による死亡はガンと肺の病気だと思っているが、実際は喫煙が循環器に引き起こす状態でガンやその他の肺の病気よりも沢山の人が命を落としている。また一般的にはこれらの病気による方がずっと若い年齢で命を落とす。喫煙者がもう少し長生きすれば現在よりもずっと多くの人がガンになることだろう。致命的な心臓発作や脳卒中で亡くなった大勢の人を検死すると前癌状態の病変が見つかり、この人達がもう数年生きたとしたら彼らは結局喫煙に関係する病気に屈していただろう。

心臓やその他の循環器系の病気に関して言えば、タバコの中で最も大きな問題として際立った化学物質はニコチンと一酸化炭素である。ニコチンは依存性と並んで体中の動脈に強い影響を及ぼす。ニコチンは興奮剤であり、一本のタバコについておよそ20回脈拍を早め、血圧を上げ、血管収縮作用がある。このことが意味するのは、ニコチンは体中の動脈を細くして、心臓がその狭い部分を通って血液を送ることを難しくし、体内の脂肪やコレステロールを血液中に放出する原因になるということである。

心臓はこれらの影響に打ち勝つためにより懸命に働かなくてはならない。より懸命に働くために心臓は、他の筋肉と同様、余分な酸素を必要とする。その酸素は血液を通じて運搬されなくてはならない。しかしタバコの煙の中の一酸化炭素が血液の酸素運搬能力を文字通り汚染する。その結果、心臓はもっと働くためにもっと血液を供給しようとして、より激しく働かざるを得なくなる、なぜならば心臓は一生懸命働いているのだから。これの繰り返しです。つまるところ悪循環で命にかかわる循環です。

下は正常な動脈の断面です。酸素やその他の栄養を体の全ての組織に運ぶために開口部は普通大きく開いています。.

clean artery

この動脈を下のものと比べてください。

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凝固した血液が体の器官や組織への血液の循環を妨げているのが分かるでしょう。循環を得ることが無ければ、その組織は数分で文字通り窒息し、そして普通は無用な組織となります。その動脈は心臓が機能するために必要な血液を供給する冠動脈かもしれません。

心臓に取り付いている冠動脈

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冠動脈のクロースアップ..

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血液が凝固して、この動脈が供給している心臓の部位への血流が遮断されているのが分かります。結果として何が起こるかというと、心臓のこの部位の筋肉が受けられるはずの血流を受けられずに窒息して数分のうちに壊死してしまいます。

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上は梗塞(壊死した)心臓の筋肉です。(心筋梗塞)組織が文字通りボロボロです。血液を送り出す機能を果たす代わりに、この辺りの部位は生命維持の機能として働くことができません。繰り返しますが、喫煙者はニコチンと一酸化炭素の影響により、このようなことがずっと頻繁に起こります。ニコチンが直接心臓に作用し、一酸化炭素が酸素の供給を奪い、両方の化学物質が血液の凝固と詰まりを促進します。もし影響を受けた部分が大きければ喫煙者は心臓発作で死亡します。時に小さな部位が影響を受け患者は生き残ります、しかしその特定の部位を失うことにより永久に障害が残ります、今や心臓の組織が足りないのですから。

タバコを吸うと血栓(血液が固まる)リスクを大幅に増やします。動脈の中に血栓ができ血が通わないと、血液により酸素や栄養を供給されている組織が数分のうちに壊死します。血栓だけが動脈をブロックするものではありません、もうひとつは詰まりによるものです。

血液が凝固して血流の邪魔になる血栓と比べて、詰まりは脂肪の残滓がだんだんと積もるのです。下の最初の写真は動脈で脂肪の堆積が始まったところです。

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時がたつに連れて、開口部がどんどん狭くなり血流がどんどん損なわれるのです。このことは狭くなった血管を抵抗に逆らって血流を確保するという仕事に上積みになります。しかし詰まりは冠動脈だけに起こるのではなく文字通り全身の血管に起こるのです。覚えておいてください、ニコチンは「処方」(タバコを吸う)されるたびに動脈が狭窄し血管を収縮させるだけでなく、体が蓄えている脂肪とコレステロールを血中に放出するのです。これに加えて、一酸化炭素は脂肪を動脈に付着させる効果があります。理由は一酸化炭素が血中の酸素レベルを下げ(低酸素症)、低酸素症は油が動脈の壁に固着させる効果があるようなのです。

最後には下のスライドのように、時を経て動脈が脂肪で完全に塞がれてしまいます

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血栓の場合のように、血液が流れることができず、その血流に生存を頼っている体の器官は失われます。上の写真の冠動脈のように、この動脈が心臓に繋がっていれば心筋の失陥による心臓発作で失陥部分が大きければ死に至ります。しかし心臓だけがこのような影響を受ける器官ではありません。もうひとつ一般的に問題となる部位は脳に通じる動脈です。以下は健康な人間の脳です。

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脳への動脈はとても細いのです、それで実際は見るのも困難です。矢印が動脈を指しています。ハッキリ見るために以下にクロースアップを示します。

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繰り返しますがこれらの動脈は非常に細く透明です。喫煙はこれらの動脈への脂肪堆積を促します、そこで、しばしばこういう風に見えるのではなく下のスライドのように見えます。

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脂肪が堆積しているので動脈がずっと見えやすくなっています。この堆積が完全に脳への血液循環を遮断すると、心臓の時と同じように、脳の血液循環を得られない部位が壊死してしまいます。これが脳卒中の発生メカニズムです。脳への血液循環が血栓か血液の凝固により遮断されるのです。脳のその部位が窒息して死んでしまいます。この部位が言語を制御している部分だったら、あなたはもはや話をすることができませんし、どこかの運動を制御する場所だったら、その能力は失われ患者には障害が残ります。影響を受けた部位が生命維持機能をつかさどる場所だったら循環停止が完成して、繰り返しますが、数分以内に患者は死亡します。

ニコチンと一酸化炭素の詰まりと血栓効果は喫煙者がこれらの状態になる高いリスクを抱えている主たる理由です。しかし、この詰まりと血栓効果は心臓とか脳とかの大きな臓器に限られたことではありません。これらの化学物質は全身の隅々の動脈に影響を与えるのです。その影響は心臓や脳への血流を遮断するほど命に関わるものではないかもしれません、でも影響はニコチン依存の呪縛の恐ろしさを実に現実的なカタチで示すのです。

末しょう血液循環、手足へ行く動脈もニコチンの血管収縮効果と喫煙による血栓と詰まりの増加をとても受けやすいのです。喫煙は末梢血管疾患の主な原因ですし、既に四肢への血液循環問題を抱えている人の状態を一層悪化させる要因なのです。

とてもユニークな症状が際立って、色々な意味でニコチンの依存性の真実の姿を他の何よりも如実に示しています。ビューガー症(閉塞性血栓性血管炎<疾患>)と言われるもので、完全に指とつま先への血液循環が断たれ壊疽になるのです。

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壊疽がひとたび起これば取りうる唯一の方法は患部を切除することです。

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もっともよくこの病気にかかる年齢は20歳から40歳で、切除にいたる血液循環病で普通若いのです。男性に多いのですが、女性もかかります。何がビューガー症をユニークにしているかというと、この病気は喫煙者特有の病気なのです。この病気が非喫煙者に発症したという記録はほとんどありません。喫煙が原因なのです。これはまれな病気ですが、記憶しておく必要があります、喫煙者だけに起こるというその性質ゆえに。

喫煙者が肺がんにかかると、その人や周囲の人は時として考えます「非喫煙者だって時として肺ガンになる、タバコがガンを発病させたのではないかもしれない」 同じことが心臓発作や脳卒中についても言えます、非喫煙者だってこれらの病気になるが、喫煙者はずっと高い頻度でかかるのです。しかし、ある程度の否定の気持ちは隠せず、また最終的に喫煙が原因だと証明することもできません。しかしながら、他に原因がわからず非喫煙者には発症しないビューガー症はどうやって説明するのでしょう。医師がビューガー病患者と判った場合、最後通牒を突きつけます、喫煙を止めるか、四肢を失うか、選択はあなたです!もし私たちが悪い癖に対処するとき、何人の人がこのような最後通牒を突きつけられ、それが事実だと知っていながら、その恐ろしい報いを受ける行為を続けるでしょうか?

ビュウーガー病は圧倒的に男性に多い病気ですが、私のクリニックで女性の患者を二人診ました。私が最初にビューガー病を見たのは24年ほど前で当時38歳の女性でした。私が会う3年ほど前彼女が35歳の時にビューガー病と診断されたのでした。この診断としては比較的遅い年齢のケースです。彼女の医者は喫煙をやめるように言いましたが彼女は聞き入れませんでした、そして数ヵ月後に右足を切断したのです。左足への血液循環もひどく損なわれていました、そして切断手術のための入院後彼女はついに禁煙し、その後3年間循環にまつわる合併症はありませんでした。

そしてある夜のことパーティーの席上で一人の友人が彼女に一本のタバコを差し出しました。彼女はこんなに長い間タバコと縁を切っていたのだから、いまや喫煙習慣をコントロールできるだろうと思いました。タバコが好きならば一日に1本か2本吸えばいい。タバコが好きでないのなら、もう二度と吸わなければいい。

そして彼女はタバコを口にしました。特にタバコを好きとも思いませんでしたが、翌日昔のタバコ消費のレベル、元の木阿弥になっていました。4日後に左足への血液循環を失っていました。彼女は理由は判っていました。3年間全く問題がなく、喫煙を再開してたったの4日間で血液循環が影響を受けたのです。医師は直ちに喫煙をやめないと残りの足も失うことになるだろうと告げました。

この時に私は彼女に会ったのです。その週に彼女は禁煙クラスに参加して喫煙をやめました。ほとんど即時に血液循環が改善しました。 医師は壊疽と切断の可能性を無くすためには効果的ではないのだが、少しでも進行を遅らせるために数週間前に処方した抗凝結剤と血管拡張剤を止めました。しかし彼女が喫煙を止めたのでもはやその薬は要らなかったのです。まもなくして彼女の血液循環は正常に戻りました。

9ヵ月後彼女に委員会でお話しをしてもらうよう依頼しました。その時彼女はしぶしぶと答えました「私は参加できません。今まで2ヶ月病院にいたのです。」 私が一体何があったのですかと聞いたところ、彼女はためらい勝ちに答えました「つま先を切除したのです。」 彼女は喫煙に舞い戻ったのです。自分が再び依存症になるなんてどうしても信じられず、一本を試しに吸ってみたのです。彼女は間違っていました。血液循環を失い、つま先を切除し、結局のところ足を切断しました。 

私は他のクリニックでも同じような経験がある、喫煙をやめなければ手足を失うと言われても喫煙を止めなかったのだ。この女性の話を何度もする理由は、切断手術のあと一年後くらいに彼女は私のクリニックを訪れ、再度禁煙しもう9ヶ月が経ったと話したのだった。私は彼女にそれは驚きだ、もう永久に止められないと思っていたと伝えた。結局のところ彼女は足を一本失い、残った足のつま先を失い、さらにその足を失ったのだ。永久に止められないと言って対決したところ彼女は答えた「医師がとうとう私を納得させたのです。彼は言いました、ずっとタバコを吸い続ければいいですよ、今度は手を切断しますから。」 この言葉が恐ろしくて禁煙に踏み切ったのだった。彼女の次のコメントは信じられないものだった。彼女は私をまっすぐに見据えて、大真面目に、言い放った「家が崩れ落ちてこなくても私は禁煙することができた。」

その後彼女が転居するまで15年間私は定期的にコンタクトを取っていた。その期間中彼女の体調は良好だった。私が当時の二人の会話を持ち出すと彼女があんな理性的でない発言をしたことに二人とも驚くのだった。彼女はとても理性的で、聡明かつインスピレーションを呼ぶような女性だった。彼女は木の義足で歩き回り、社交をし、時にはステージの上で踊ったり歌ったりしていた。一度薬物の影響と喫煙者心理から解き放たれると、どんなことでもできるのだとわかったのだ。

私はしばしば自分の力だけで禁煙する人に出会う。どうやって成功したのかを尋ねると、喫煙にはまり込んでいた自分を語る、この素晴らしい女性に出会ったことがきっかけだという。実際それほどひどくはまり込んでいたので、喫煙による疾患により両足を切断したのだ。たいてい例の同じ女性であることが判明する。自分の体験談を広めることによりインスピレーションを与え、数限りない喫煙者がタバコにより破壊される前に自分がタバコと縁を切ることを期待しているのだ。

彼女のケースは依存症の本当の怖い力を示している。足を失うまでの道筋でずっと、彼女は喫煙が原因ではないということを否定できなかった。どんな医師でも、また彼女ができるどんな調査でも問題を起こしているのは喫煙だと決め付けているのに、彼女は禁煙し、回復し、喫煙を再開し、数日の間に血液循環を二度までも失った! 二度目彼女は実際につま先を失い、足を失い、ついで脚下部を失った。どう見ても彼女が原因を否定することはできなかったはずである、にもかかわらず本当に卒煙するまでその後9ヶ月も要したのだ。

彼女が喫煙を続け簡単に禁煙を破ることはニコチン依存症の最悪の部分を示している。この何物をも上回る圧倒的なニコチンの力をどうか忘れないで欲しい。喫煙を再開して即座にまた禁煙を強制するような明白な状況と言うのはほとんどありえません。多くの意味で喫煙はより悪い状態です、なぜならタバコはほとんどの場合は全く警告無しか少なくともあなたが気づかないうちに、静かに狡猾にあなたを破壊しているからです。多くの循環系の病気の最初の症状は突然死だからです。あなたには二度目のチャンスは訪れないかもしれないのです。

一旦禁煙できたら、それを継続するようにできること全てを行いなさい。次回禁煙をしようと思っても、その意欲や、意志の強さ、また最も大切な機会がないかもしれません。悲劇的で致死性な病気が次の機会を待たずにあなたを襲うかもしれません。いつでも喫煙の全ての危険性と依存症の強さを熟考してください、そうすればあなたの選択は・・・決してその一本を吸わないで!

翻訳:西田季彦


© Joel Spitzer 2001




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Written April 2, 2007 and page format updated June 7, 2015 by John R. Polito